認められたい想いは誰にでもある
仕事をしていると様々な人から評価をされます。
査定評価はほぼ間違いなくありますよね。
その際に上司から評価されますが、それ以外でもお客さんやプロジェクトリーダー、部下からも何かしらの評価がされているでしょう。
自分が勝手に気にしているだけの場合もありますが、誰でも心の中で「相手がどんな人か?」と自然に考えてしまうものです。
それを察してか、無意識的に周りの目は気になるものです。
誰でも嫌われたくないですし、良い評価をされてたいですからね。
私も周りの目や評価を気にしまくって生きていました。
小学生の頃からいつも「失敗やミスをしないかな。」「相手にどう思われたかな。」「嫌われていないかな。」と気にしていました。
それは周りに迷惑かけることなく無難に生きるには効果的でした。
ただ、周りの目を気にしすぎて、自分がやりたいことや言いたいことを抑えてしまっていましたね。
みんなが楽しそうに遊んでいるときでも冷静に周りを見ていたので、今を楽しめないことが多かったと思います。
承認欲求を満たすことはメリットもデメリットもあるので、今回はそれを伝えしたいと思います。

承認欲求を満たすメリット
上司やお客さんから仕事で認めてもらえると嬉しいものです。
認めてもらえると「自分が役に立っている。自分には価値がある。」感じがしますよね。
誰だって自分の存在を認めてもらいたいですからね。
仕事で誰かの役に立てるのは喜びでもあります。
そして、それが頑張る原動力になります。
子供には「褒めて伸ばす」という教育が良いという話もありますが、大人も同じでしょう。
褒められて嬉しかったら、それを行動のエネルギーにできると思います。
その結果、また評価されるとさらに喜びを感じて行動すれば、成果を生み出す良い循環になっていきます。
なので、仕事で結果を出すには有効な側面があると思います。

承認欲求を満たすデメリット
上司やお客さん、他の誰であっても認めれもらえると嬉しいものです。
ただ、良いことばかりではありません。
認めてもらうために無理に頑張ったり、自分がやりたいこと言いたいことを抑圧してしまうことがあるんですね。
自分のキャパをオーバーしても、評価を得るために頑張ってしまうイメージです。
仕事で無茶な作業やタイトなスケジュールを指示されても、上司やお客さん、リーダーの評価を得たくて頑張ってしまうことは割とよくあることかもしれません。
システム設計やプログラム作成ではタイトなスケジュールをこなさざるえない状況がよくあります。
その時に頑張りすぎてしてしまい、それが当たり前になると心身ともに疲弊してしまいます。
そうなると、毎日が辛いものになっていき、人生がつまらなく感じるようになります。
相手のため、評価のため、自分の責任を全うするために頑張ってしまう気持ちは分かりますが、自分の心身も大切にしたいですね。

承認欲求の原因は子供の頃の影響が大きい
自分を認めてほしい気持ちは誰にでもあると思います。
そんなの当たり前!という感じでしょうか。
この承認欲求は子供の頃に養われていきます。
生まれてから学校に行くまでは親が育ててくれます。
言い換えれば、親がいなければ生きていけない状態とも言えます。
だから、無意識的に親に認めてもらいたい、嫌われたくないと思ってしまいます。
これが積み重なると、自分のやりたいことを抑圧して、親の言う事を聞くようになりがちです。
さらに、親に怒られるとそれが心の傷となって、親の目を気にするようになります。
この幼少期の心の傷はインナーチャイルドと言われています。
日々の小さな傷ついた経験も心に蓄積していて、大人になっても嫌われたくない、傷つきたくない想いが勝手に出てきてしまいます。
だから、
・親の言う通りにしよう。
・親に嫌われないようにしよう。
と思ってしまうのも自然なことかもしれません。
ただ、このインナーチャイルドの仕組みを理解することで、相手の評価を過剰に求めてしまった際に「過去の傷ついた経験が反応しているだけ。」と切り替えやすくなると思いますよ。


過剰に相手の評価や承認を得ようとすると、疲弊してしまう
認めてほしいという想いはやる気を生み出すメリットがあります。
ただ、それが強くなりすぎるとデメリットにもなります。
それは「相手に認めてもらう。」ことが優先されててしまい、無理して頑張ってしまうからです。
会社のため、上司のため、お客さんのため。
仕事では自分に無理をしすぎてしまうことは普通にあると思います。
たまにならいいのですが、それが続くと心身が疲弊していきます。
そうなると、自分のために人生を生きている実感が薄くなり、毎日が辛いものになっていくでしょう。
嬉しいときもありますが、相手の評価を求めるのもほどほどにしたいですね。

今の自分を承認して自己肯定を上げる
では、どうすれば相手の評価を求めなくなるのでしょうか?
それはシンプルに「自分で自分を認める。」ことです。
何か特別なことをして、それを評価するという意味ではありません。
いつも当たり前に行っていることを認めるのがポイントになります。
・遅刻しないで出勤する
・朝会に出席する
・上司への定期報告を行う
・期限通りにプログラムを作成する
これらは普段の当たり前ですが、その積み重ねが今の人生を創っています。
ただ、人間は出来ないことや失敗、ミスなどのネガティブなものに意識が向いてしまいがちです。
今後も同じことを繰り返さないように覚えているのかもしれませんね。
だから、あえて当たり前にできていることを認めていくことが自己肯定に繋がります。
「そんな簡単なことを認めて意味あるの?」くらいのことで大丈夫です。
ルールや義務、責任など「出来て当たり前」と思われていることを認めていきましょう。
地道にコツコツ続けていると、知らないうちに自分に自信が付いてきますよ。

まとめ
相手に認めてほしいという承認欲求は誰にでもあります。
認めてもらえると嬉しいですよね。
でも、その想いが強く働いてしまうと自分を苦しめてしまうことにもなります。
認めてほしくて無理に頑張りすぎてしまうと心身が疲弊してしまいますからね。
そうならないために、過剰に相手の評価を求めるのはできれば避けたいところです。
ただ、評価を求めてしまう主な原因であるインナーチャイルド(幼少期の心の傷)は誰にでもあるもので、
反応的に評価を求めてしまうので厄介です。
無意識に、自己否定を感じたくない、傷つかないことが人生において優先されてしまうんですね。
そんな状態を改善するために、「今の自分を認める。」ことが有効になります。
自己否定(マイナス)を自己肯定(プラス)で満たしていく感じですね。
そのために、普段当たり前にやっていることをちゃんと認めていきましょう。
いつも出来ている「当たり前」が今の自分を創っていて、これからの未来を創っていきます。
ネガティブに意識を取られすぎないで、出来ている自分を受け入れて自分自身の自信を積み上げていきたいですね。